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    2026/2/19

    どうすれば、人を好きになれるのか。 — マッチングアプリ疲れと、脳のしくみ —

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    「いい人なんだけど、好きになれない。」

    マッチングアプリで何人かに会ったあと、そう感じたことはありませんか。

    出会いは増えました。
    選択肢も増えました。
    それなのに、心が動かない。

    それはあなたが冷めているからではありません。
    “好き”には、きちんと条件があるのです。


    好きは一回では育ちません

    心理学には「単純接触効果」という理論があります。
    人は、繰り返し会った相手に好意を持ちやすいというものです。

    最初の印象が70点でも、2回、3回と会うことで安心感が増し、好意が育つ可能性があります。

    しかしアプリでは、1回目で「ナシ」と判断して次へ進みがちです。

    さらに、選択肢が多いほど満足度が下がるという「選択のパラドックス」もあります。常に“もっといい人”がいる前提では、感情は深まりにくくなります。

    好きは、比較の中では育ちにくいのです。


    脳は、スペックでは動きません

    恋愛感情の裏側では、ドーパミンという物質が働いています。

    ドーパミンは「予測できない報酬」に反応します。
    少し意外な一面。
    ちょっとしたドキドキ。
    想定外の笑い。

    完璧な条件よりも、“少し読めない体験”のほうが脳は強く反応します。

    また、実際に会って目を見て話し、同じ空間で笑い合うと、オキシトシンという安心ホルモンが分泌されます。テキストのやりとりだけでは、ほとんど起きない反応です。

    つまり、好きになれないのは、まだ脳が十分に動いていないだけかもしれません。


    「評価モード」をやめてみる

    もうひとつ大事なのが“評価モード”です。

    アリかナシか。
    将来性はあるか。
    他にもっといい人はいないか。

    この状態では、脳は常に緊張しています。安心をつくるセロトニンは出にくくなります。

    好きになるには、少しだけ“判断を保留”する時間が必要です。

    完璧ではなくても、もう一度会ってみる。
    少しだけ自己開示を増やし、本音を一往復させる。

    それだけで親密度は大きく変わることが、心理学の研究でも示されています。


    どうすれば、人を好きになれるのでしょうか

    感情を動かす条件は、意外とシンプルです。

    ・1回で判断しないこと
    ・少しドキドキする体験を共有すること
    ・目を見て笑う時間をつくること
    ・比較を止める時間を持つこと

    好きは、突然落ちる雷のようなものではありません。

    接触回数 × 共有体験 × 安心 × 集中。

    その積み重ねの先に、あとから「気づく」感情です。

    運命を探すと疲れてしまいます。
    でも、もう一度会ってみるだけならできるはずです。

    好きは、才能でも奇跡でもありません。
    起こすことのできる反応です。

    そしてその反応は、実際に会った時間の中でしか始まりません。

    もしかしたら、あなたがまだ好きになれていないのは、出会いが足りないからではないのかもしれません。

    少しだけ、育てる時間が足りなかっただけなのかもしれません。

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