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    2025/12/18

    写真は信用してないけど、期待はしている

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    マッチングアプリで写真を見た瞬間、
    人は二つの感情を同時に抱く。

    「うーん……」
    「でも、もしかしたら……」

    信用はしていない。
    でも、期待はしている。

    この矛盾を抱えたまま、
    我々は今日も右にスワイプする。


    写真は、だいたい信用できない。
    盛れている。
    角度が決まっている。
    照明が仕事をしすぎている。

    それでも我々は思う。

    「まぁ、実物はもう少し普通でしょ」
    「写真よりマシなパターンもあるし」

    希望的観測だけは、常にフル装備。


    写真を見ている時点で、
    もう勝負は始まっている。

    ・奇跡の一枚なのか
    ・平均値なのか
    ・全盛期なのか

    そんなことを考えながら、
    我々は“会う理由”を探している。


    メッセージが始まると、
    写真の存在感は一気に薄れる。

    文章が普通だと、
    「まぁ、写真は参考程度だな」と思う。

    文章が面白いと、
    写真が急に信用できる。

    人は会話で、顔を補正する。


    そして、会う約束をする。

    ここが一番、心が忙しい。

    ・写真より良かったらラッキー
    ・写真通りなら想定内
    ・写真より悪かったら……まぁ、経験

    リスク管理だけは完璧。


    待ち合わせ。

    遠くから歩いてくる人を見て、
    まず考えるのは中身でも性格でもない。

    「写真、どれだ?」


    ここで世界線が分かれる。

    • 「あ、写真よりいいじゃん」

    • 「あ、まぁ…写真通りだな」

    • 「あ、これは……」

    でも不思議なことに、
    最初の5秒で大体の感情は決まる。


    そして会話が始まる。

    楽しいと、
    写真の違和感はどこかへ消える。

    微妙だと、
    写真の罪が重くなる。

    写真は、感情次第で重くも軽くもなる。


    解散後。

    帰り道で我々は考える。

    「写真は盛れてたけど、悪い人じゃなかった」
    「写真は信用してなかったしな」

    ここで気づく。

    最初から信用してないのに、
    なぜか裏切られた気がしている。


    結論。

    写真は信用していない。
    でも、期待はしている。

    それは相手に期待しているというより、
    “今日が少し面白くなる可能性”に期待している。

    だから今日も、
    我々は写真を疑いながら、
    少しだけ未来を信じている。

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